AI-Starter 3.0.0
AI-Starterの最新バージョン3.0.0をリリースいたしました。
主な更新内容
- App RunnerからALB+ECSへの移行準備完了
- ユースケース一覧画面のデザイン改善
- 新しいAIモデルの対応
- ユースケースのプロンプト改善
- アシスタントアクセス制御機能
- 個人設定のバックアップ機能
1. App RunnerからALB+ECSへの移行準備完了
エージェント機能を搭載したアシスタントでは、回答生成に時間がかかる場合があります。 App Runnerはリクエストタイムアウトが120秒と短いため、回答生成時間が長くなるとタイムアウトが発生してしまいます。 この問題を解決するため、App RunnerからALB+ECSへの移行準備を進めてまいりました。
v3.0.0では、App RunnerからALB+ECSへの移行準備が完了いたしました。 今後、お客様環境ごとに順次移行を実施してまいります。 移行についてのご案内まで、もうしばらくお待ちください。
2. ユースケース一覧画面のデザイン改善
ユースケース一覧画面では、ユースケースが増加すると一覧性が低下するという課題がありました。 この課題を解決するため、ユースケース一覧画面のデザインを改善いたしました。 今回の改善により、各ユースケースにアイコンを設定できるようになり、視認性が大幅に向上しました。
アイコンの設定変更は管理画面から行えます。 詳細については、以下のガイドをご覧ください。
3. 新しいAIモデルの対応
以下のAIモデルを新たにサポートいたしました。
- Azure o3モデル
- Azure Model Router
- Azure内部で質問に合わせて適切なモデルを自動選択し、回答を生成します
 
- Gemini 2.5 Flash、Gemini 2.5 Pro
- GA版に対応いたしました
- 推論が実行された場合は、推論過程もUIに表示されます
- 以前からGemini 2.5を有効化していた場合は、設定変更が必要となりますので、サポート窓口までご連絡ください
 
現在サポートしているモデルの一覧については、以下のガイドをご参照ください。
記載されていないモデルについては、以前より利用されているアシスタントは引き続きご利用いただけますが、将来的なアップデートにより不具合が発生する可能性があります。 性能やコスト面で優れた新しいモデルへの移行をお勧めいたします。
4. ユースケースのプロンプト改善
回答品質向上のため、特定のユースケースで使用するプロンプトテンプレートを改善いたしました。 以下のプロンプトテンプレートを過去に有効化されていた場合は、設定変更が必要となりますので、サポート窓口までご連絡ください。
- AIS:public/translate-to-ja
- AIS:public/translate-to-en
- AIS:public/editor
- AIS:public/typo-checker
5. アシスタントアクセス制御機能
以前より、プレイグラウンドやユースケースでのアシスタントの表示制御機能についてリクエストをいただいておりました。 v3.0.0では、この機能を実装いたしました。 これにより、特定のRAGアシスタントを特定のユーザーグループにのみ表示するなどの制御が可能になります。
詳細については、以下のガイドをご覧ください。
6. 個人設定のバックアップ機能
以下のような個人設定は、ローカルストレージに保存されています。
- ユーザープロンプトテンプレート
- システムプロンプトテンプレート
そのため、ブラウザのデータをクリアすると、個人設定が失われてしまう問題がありました。 現在、個人設定をローカルストレージではなく、データベースに保存することを検討しておりますが、対応までには時間を要する状況です。 そこで暫定的な対応として、個人設定をバックアップする機能を実装いたしました。
個人設定画面のエクスポートボタンを押すと、個人設定をJSONファイルとしてダウンロードできます。 そして、JSONファイルをインポートすることで、個人設定を復元できます。
詳細については、以下のガイドをご覧ください。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 AI-Starterは、ユーザーの皆様からのフィードバックを原動力として継続的な改善に取り組んでおります。 今回のアップデート内容をご確認いただき、ご意見やご要望がございましたら、ぜひお寄せください。 皆様のご意見がAI-Starterのさらなる進化につながります。 今後のアップデートにもご期待ください。
